「月陽炎」

(c)すたじおみりす


輝く月、燃ゆる夕日。それは決して相容れる事無く……


時代は大正。
 明治と昭和の狭間にある、ほんの僅かなその時代。

 ひらひらと紅く、黄色く木の葉が舞い降りる季節。

 帝都からやって来たのは一人の青年。
 一つの大きなトランクを抱え、にこやかに街並みを眺めている、人の良さそうな青年。

 ただ父から言われ、たどり着いたその街。
 好奇心に心躍らせながら向かった場所は、何処か懐かしささえ感じさせる。

 出会うは少女。
 二人の少女。

 流れのままに過ごす日々の中で、青年は一人の少女とやがて心通わす。
 だが、それは偶然ではなく必然の恋。
 青年はこの街にやって来た本当の理由を知ることになるだろう。

 拭えぬ運命に戒められ……
 大切な何かを失ったとしても……

 それでも、ほんのひと欠片の幸せを追い求めた、
少女と青年の物語が、今そっと幕を開ける……。





− キャラクター紹介 −


 『嘉神 悠志郎』 (かがみ ゆうしろう)

 本編の主人公。

 とある有名な神社のあと取り息子で、神社の資格を取得するために
最後の試験として有馬神社へ住み込みで奉公する事になった。
 性格は温厚で物腰も至極丁寧。落ち着いた感じの穏やかな好青年だ
が皮肉めいた冗談を言う茶目っ気も持ち合わせている。
 趣味はハーモニカ演奏。
 相手が人間であれば肝の座った応対も見せるが、魑魅魍魎等の怪談
系はからっきしダメ。
 
『有馬 柚鈴』  『有馬 柚鈴』 (ありま ゆず)

 本編のヒロインの一人で、有馬神社の当主、
有馬一哉の末っ子。生まれながらにして白銀
の髪を持つ巫女。学校も通えないほどの極端
な対人恐怖症で、限られた家族と小鳥たちに
しか笑顔を見せることができない。

 唯一親友である双葉だけは例外で、双葉の
方から時間を作って彼女と一緒にいることが
多い。
 『有馬 美月』 (ありま みづき)

 有馬葉桐の一人娘。本編のヒロインの一人で、
柚鈴とは異母姉妹の間柄。
 母譲りの涼やかな目元と黒髪のポニーテール
が魅力的な女の子。
 色白だが快活おてんばで、言葉遣いも乱暴な
ところがあり、気に入らない相手には容赦なく
蹴りが飛んでくるなど、柚鈴とは好(?)対照。
姉の鈴香がちょっと苦手。
『有馬 美月』
『有馬 鈴香』  『有馬 鈴香』 (ありま すずか)

 柚鈴の実姉で美月の異母姉妹にあたる。
落ち着いた感じの日本美人だが、どこか冷
たい感じのする少女。
 物心つく前には実母が亡くなっており、
自分が長女で、妹である柚鈴を守らなくて
はならぬという使命感からか、かなりのし
っかり者。 生真面目な性格だが、ふと心
許す可愛らしい一面も。
 『有馬 葉桐』 (ありま はぎり)

 美月の実母。おっとりしていて外見どおり
の良妻。 性格は非常に温和で気立ても良く
、芯の強いところも持ち合わせている。が、
時々間の抜けたおっちょこちょいな所も……。
 後妻であることから、世間からの風当たり
が強く、鈴香からの信頼もいまひとつ。
 普段は優しい笑顔を見せるが、最近娘の美
月のことでひそかに思い悩んでいる。
『有馬 葉桐』
『幸野 双葉』  『幸野 双葉』 (ゆきの ふたば)

 街の長者のご令嬢。屋敷が有馬神社に近く、
柚鈴とも親友で小さい頃からよく遊んでいる。
富豪の娘の割には考えもしっかりしており、
皆に好かれている。
 利発で好奇心旺盛。探偵小説が大好き。
大きくなったら上京して探偵になることを夢
見ており、主人公の悠志郎が帝都出身だと知
るやいなや、頻繁にまとわりついてくること
になる。




− ゲーム攻略 −

私がクリアした時の全選択肢です。
先に美月ルートを攻略後、柚鈴ルートを攻略したので、
順番が逆の場合、多少違うかもしれません(^^;;

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「見知らぬ街へ」
 CGその他2−6
 OP
  >柚鈴ルート  >美月ルート
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